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札幌医療事故問題研究会は医療事故を専門とする弁護士のグループです。

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解決事例REPORT

関節内注射によりMRSA感染が生じた事例

<平成30年12月>
 平成25年12月、関節内注射時のMRSA感染による化膿性関節炎が生じ、可動域制限の障害を残した事例。
 交渉の結果、医療機関の過失があることを前提とした損害賠償金の支払いを受け、解決した。





歯科麻酔により、舌等への麻痺が術後も残り、滑舌が悪化した事例

<平成30年4月>
 平成26年7月、被害者が歯科医に麻酔注射をかなりの本数打たれた後に親知らずを抜歯されるも、抜歯後、舌等が麻痺して滑舌悪化を来した事例。
 交渉の結果、医療機関側に過失ないことを前提とした解決金の支払を内容とする和解が成立した。





開頭手術の際の頭蓋骨穿孔時に血管を損傷した結果、高次脳機能障害が残った事例

<平成30年3月>
 平成22年12月、頭部の開頭手術の際の頭蓋骨穿孔時に、硬膜下の血管を損傷し出血を生じさせた結果、高次脳機能障害が残ってしまった事例。
 過失が争点となったが、訴訟手続において、解決金の支払を内容とする和解が成立した。





悪性末梢神経腫瘍に対する誤診により発見が遅くなり、被害者が死に至った事例

<平成29年10月>
 平成23年4月、悪性末梢神経腫瘍に対する誤診により、同腫瘍の発見が遅れたため手遅れになり、被害者が死亡した事例。
 医療機関の過失と因果関係が争われたが、訴訟手続において、解決金の支払を内容とする和解が成立した。





脳血管カテーテル検査後に脳梗塞を発症して、重度の後遺障害が残った事例

<平成29年6月>
 平成23年12月、脳血管カテーテル検査を受けた後、脳梗塞を発症し、重度の後遺障害が残ってしまった事例。
 過失が争点となったが、調停手続により解決金の支払を内容とする和解が成立した。





S状結腸穿孔が見落とされ、腹膜炎となって蘇生後脳症に至り、重度の後遺障害が残ってしまった事例

<平成28年8月>
 医療機関がS状結腸穿孔に気づかないうちに、被害者が腹膜炎となって蘇生後脳症に至り、結果、被害者に重度の後遺障害が残ってしまった事例。
 医療機関の過失が争われたが、訴訟手続において、医療機関の過失を前提とする解決金の支払を内容とする和解が成立した。





右肩腱板断裂の手術後に心肺停止となった事例

<平成28年7月>
 平成27年2月に、右肩腱板断裂の手術後に心肺停止となり蘇生処置をするも意識不明となって病院で全介護の寝たきり状態となった事例。病院側は過失を認めていたところ、被害者本人については成年後見人がつき、後見人が示談交渉を進めて示談成立に至った。





痰による気道閉塞により窒息死した事例

<平成27年11月>
 脳性麻痺・てんかんなどの重症心身障害により入院していた患者が、気道を確保して呼吸を補助するための気管カニューレと経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)を計測するパルスオキシメーターを装着して就寝していたところ、パルスオキシメーターの警報音が鳴らず、痰による気道閉塞により窒息死した事案。
 窒息死した原因が痰によるものなのか否かや、パルスオキシメーターのみに依拠した入院管理の適否などについて争いがあったものの、調停において施設側の過失を前提とした和解により解決した。





臍帯脱出により胎児低酸素脳症となった事例

<平成25年12月>
 妊娠41週目で陣痛が起きたため入院。
 人工破水後に臍帯脱出となり、医師が手で臍帯を戻そうと試みたが上手く戻らず、吸引分娩を準備するも児頭が下降しなかったところ、臍帯血流障害が発生したため緊急帝王切開手術が行われたが、胎児低酸素脳症による重度の後遺障害が残った事案(産科医療補償制度の対象事案)。
 人工破水を行ったか否かなどについて争いがあったものの、提訴前に和解により解決した。





鼻内内視鏡手術により複視の後遺障害が残存した事例

<平成24年8月>
 両慢性副鼻腔炎に対する鼻内内視鏡手術において、誤って眼球の内直筋と外直筋を傷つけたことにより、片方の眼球に複視の後遺障害が残存した事案。
 医療機関の過失を前提とした損害賠償金の支払を内容とした和解により解決した。





尿管結石の摘出手術で尿管断裂した事例

<平成24年7月>
 尿管結石の摘出のため、経尿道的尿管結石破砕術(TUL)による内視鏡手術を行ったが、手術中に尿管鏡が膀胱壁内に留まり、それ以上進まなかったにもかかわらず、担当医師が尿管鏡を押し上げようと力を加えたところ、尿管を断裂させてしまい、尿管狭窄の後遺症が残存し、この後遺症のためにステントの永続的な留置が必要となった事案。
 病院側の過失があることを前提とした訴訟上の和解により解決した。





脊椎固定手術で術後循環不全となった事例

<平成23年4月>
 脊柱管狭窄症に対する脊椎固定手術において、術中及び術後の出血に対する適切な輸血等の対応を怠り、術後循環不全による急性心不全によって死亡に至った事案。
 医療機関の過失を前提とした損害賠償金の支払を内容とした和解により解決した。





陣痛促進剤投与中の監視を怠り新生児仮死となった事例

<平成22年10月>
 陣痛促進剤であるアトニンを投与中、分娩監視を中断したために胎児心拍数の異常を把握できず、モニターによる監視再開後も遅発性一過性徐脈を看過し、子宮血流の改善や子宮内蘇生および帝王切開の準備をするなどの適切な措置を怠り、経膣分娩を継続したことで低酸素脳症による重症新生児仮死となった事案。
 病院側の過失があることを前提に、将来の介護費用等を含めた金銭を支払うことで提訴前に和解した。





糖尿病治療において血糖値を把握せずに網膜症を発症させた事例

<平成22年3月>
 糖尿病治療における経過観察において、数年間採血をしないなど血糖値の状況を全く把握しないまま漫然と薬剤を処方し続けたことにより、網膜症を発症させた事案。
 患者及び医療機関の双方の過失割合を念頭においた訴訟上の和解により解決した。





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