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札幌医療事故問題研究会は患者側の立場で医療訴訟に取り組んでいる弁護士のグループです。

TEL. 011-209-3331

〒060-0061 札幌市中央区南1条西11丁目
一条ビル2階 朝倉・木下・増谷法律事務所内

解決事例RESOLUTION

異所性妊娠の診断が遅れた事例

解決日

 令和4年2月
科目

 産婦人科
内 容

 初診時の妊娠検査は陽性だったが、その後、超音波検査では胎嚢が確認できず、異所性妊娠の診断が遅れた事例。
 過失が争点となったが、調停手続により解決金の支払を内容とする和解が成立した。




治療時の麻酔薬の過量投与で痙攣重積後脳症となった事例

解決日

 令和4年1月
科目

 形成外科
内 容

 乳児が治療時の麻酔薬の過量投与で痙攣重積後脳症となった事案。
 訴訟提起後、病院側の有責を前提とした訴訟上の和解が成立した。





介護老人保健施設入所後に重度褥瘡が発生して死亡に至った事例

解決日

 令和3年12月
科目

 介護老人保健施設
内 容

 介護老人保健施設に入所した後、重度の褥瘡が発生し、転院先の医療機関において死亡した事案。
 訴訟提起後、施設側の過失及び死亡との間の因果関係を前提とした損害賠償金の支払いを内容とする和解が成立した。








てんかんで入院中の患者が夜間に転倒して高次脳機能障害となった事例

解決日

 令和3年11月
科目

 脳神経外科
内 容

 てんかんで入院中の患者が、離床センサーや抑制帯がない状態であったところ、夜間にベッドから立ち上がり転倒し、脳挫傷となって高次脳機能障害となった事例。
 提訴前に、病院側の過失を前提とした損害賠償金の支払いを内容とする和解が成立した。








鎮静剤の重複投与による呼吸停止事例

解決日

 令和3年10月
科目

 消化器科
内 容

 手術後に不穏状態になった患者に対し、短時間のうちに鎮静剤を重複投与した結果、患者が呼吸停止し死亡した事案。
 訴訟提起し、裁判上の和解により解決した。








腰部脊柱管狭窄症に対する手術後の経過観察が不十分であった事例

解決日

 令和3年9月
科目

 整形外科
内 容

 腰部脊柱管狭窄症に対する手術後、経過観察が不十分であったため、再発した症状が術前より悪化して回復せず、後遺障害が残存した事案。
 提訴前に病院側と示談が成立し解決した。








コンパートメント症候群による知覚麻痺事例

解決日

 令和3年2月
科目

 整形外科
内 容

 アキレス腱縫合術後のギプス固定中にコンパートメント症候群を発症したが、2日後にコンパートメント症候群の診断をするまで有効な処置が行われず、右足に知覚麻痺の障害が残った事案。
 提訴前に病院側と示談が成立し解決した。








バネ指手術による神経損傷事例

解決日

 令和2年10月
科目

 整形外科
内 容

 バネ指の手術の際に神経を損傷し、その後神経縫合等の手術を受けたものの後遺障害が残存した事案。
 病院側が責任を認めており、交渉により賠償額を増額して解決した。








ルート確保のための注射針の穿刺により神経症状が生じ残存した事例

解決日

 令和2年3月
科目

 口腔外科
内 容

 口腔外科手術のためのルート確保のために、左手首に注射針を穿刺したところ、左橈骨神経麻痺が生じ、その後、左橈骨神経知覚枝損傷が残存した事案。
 民事調停申立後、医療機関の過失を前提とした解決金の支払いを内容とする和解が成立した。





点滴のための注射針の穿刺により神経症状が発生し残存した事例

解決日

 令和元年11月
科目

 婦人科
内 容

 点滴のルート確保のため、左手関節橈骨皮静脈に注射針を穿刺されたことにより、神経症状が発生し、残存した事例。残存しているのはごく軽度の神経症状であったが、示談交渉の結果、医療機関に過失があることを前提として、後遺障害慰謝料的なものを含めた損害賠償金の支払いを受け、解決した。





肺血栓塞栓症が見落とされた事例

解決日

 令和元年11月
内 容

 精神病院への入院中に、肺血栓塞栓症が見落とされ、救急病院への転送が長時間遅れたために死亡した事案。
 訴訟提起後、医療機関側の過失を前提とした解決金の支払いを内容とする和解が成立した。





人工妊娠中絶の際に子宮穿孔・小腸穿孔を生じた事例

解決日

 令和元年5月
内 容

 人工妊娠中絶の際に子宮穿孔・小腸穿孔を生じた事例。
 示談交渉の結果、医療機関に過失があることを前提として、将来の不妊や帝王切開の可能性に対する後遺障害慰謝料的なものを含めた損害賠償金の支払いを受け、解決した。





関節内注射によりMRSA感染が生じた事例

解決日

 平成30年12月
内 容

 平成25年12月、関節内注射時のMRSA感染による化膿性関節炎が生じ、可動域制限の障害を残した事例。
 交渉の結果、医療機関の過失があることを前提とした損害賠償金の支払いを受け、解決した。





帝王切開術の際の麻酔注入ミスで被害者が死亡した事例

解決日

 平成30年8月
内 容

 被害者が帝王切開術の際、硬膜外麻酔の誤注入により、呼吸不全等に陥り、死に至った事例。
 交渉の結果、医療機関側の過失を前提とした解決金の支払いを内容とする和解が成立した。





手術により歯槽神経損傷に至り、後遺症が残った事例

解決日

 平成30年7月
内 容

 平顎嚢胞摘出手術の過程で歯槽神経損傷に至り、痺れ等の後遺症が残った事例。
 交渉の結果、解決金の支払いを内容とする和解が成立した。





歯科麻酔により、舌等への麻痺が術後も残り、滑舌が悪化した事例

解決日

 平成30年4月
内 容

 平成26年7月、被害者が歯科医に麻酔注射をかなりの本数打たれた後に親知らずを抜歯されるも、抜歯後、舌等が麻痺して滑舌悪化を来した事例。
 交渉の結果、医療機関側に過失ないことを前提とした解決金の支払を内容とする和解が成立した。





開頭手術の際の頭蓋骨穿孔時に血管を損傷した結果、高次脳機能障害が残った事例

解決日

 平成30年3月
内 容

 平成22年12月、頭部の開頭手術の際の頭蓋骨穿孔時に、硬膜下の血管を損傷し出血を生じさせた結果、高次脳機能障害が残ってしまった事例。
 過失が争点となったが、訴訟手続において、解決金の支払を内容とする和解が成立した。





悪性末梢神経腫瘍に対する誤診により発見が遅くなり、被害者が死に至った事例

解決日

 平成29年10月
内 容

 平成23年4月、悪性末梢神経腫瘍に対する誤診により、同腫瘍の発見が遅れたため手遅れになり、被害者が死亡した事例。
 医療機関の過失と因果関係が争われたが、訴訟手続において、解決金の支払を内容とする和解が成立した。





脳血管カテーテル検査後に脳梗塞を発症して、重度の後遺障害が残った事例

解決日

 平成29年6月
内 容

 平成23年12月、脳血管カテーテル検査を受けた後、脳梗塞を発症し、重度の後遺障害が残ってしまった事例。
 過失が争点となったが、調停手続により解決金の支払を内容とする和解が成立した。





S状結腸穿孔が見落とされ、腹膜炎となって蘇生後脳症に至り、重度の後遺障害が残ってしまった事例

解決日

 平成28年8月
内 容

 医療機関がS状結腸穿孔に気づかないうちに、被害者が腹膜炎となって蘇生後脳症に至り、結果、被害者に重度の後遺障害が残ってしまった事例。
 医療機関の過失が争われたが、訴訟手続において、医療機関の過失を前提とする解決金の支払を内容とする和解が成立した。

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  • 右肩腱板断裂の手術後に心肺停止となった事例

    解決日

     平成28年7月
    内 容

     平成27年2月に、右肩腱板断裂の手術後に心肺停止となり蘇生処置をするも意識不明となって病院で全介護の寝たきり状態となった事例。病院側は過失を認めていたところ、被害者本人については成年後見人がつき、後見人が示談交渉を進めて示談成立に至った。





  • 痰による気道閉塞により窒息死した事例

    解決日

     平成27年11月
    内 容

     脳性麻痺・てんかんなどの重症心身障害により入院していた患者が、気道を確保して呼吸を補助するための気管カニューレと経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)を計測するパルスオキシメーターを装着して就寝していたところ、パルスオキシメーターの警報音が鳴らず、痰による気道閉塞により窒息死した事案。
     窒息死した原因が痰によるものなのか否かや、パルスオキシメーターのみに依拠した入院管理の適否などについて争いがあったものの、調停において施設側の過失を前提とした和解により解決した。

臍帯脱出により胎児低酸素脳症となった事例

解決日

 平成25年12月
内 容

 妊娠41週目で陣痛が起きたため入院。
 人工破水後に臍帯脱出となり、医師が手で臍帯を戻そうと試みたが上手く戻らず、吸引分娩を準備するも児頭が下降しなかったところ、臍帯血流障害が発生したため緊急帝王切開手術が行われたが、胎児低酸素脳症による重度の後遺障害が残った事案(産科医療補償制度の対象事案)。
 人工破水を行ったか否かなどについて争いがあったものの、提訴前に和解により解決した。

鼻内内視鏡手術により複視の後遺障害が残存した事例

解決日

 平成24年8月
内 容

 両慢性副鼻腔炎に対する鼻内内視鏡手術において、誤って眼球の内直筋と外直筋を傷つけたことにより、片方の眼球に複視の後遺障害が残存した事案。
 医療機関の過失を前提とした損害賠償金の支払を内容とした和解により解決した。








尿管結石の摘出手術で尿管断裂した事例

解決日

 平成24年7月
内 容

 尿管結石の摘出のため、経尿道的尿管結石破砕術(TUL)による内視鏡手術を行ったが、手術中に尿管鏡が膀胱壁内に留まり、それ以上進まなかったにもかかわらず、担当医師が尿管鏡を押し上げようと力を加えたところ、尿管を断裂させてしまい、尿管狭窄の後遺症が残存し、この後遺症のためにステントの永続的な留置が必要となった事案。
 病院側の過失があることを前提とした訴訟上の和解により解決した。

脊椎固定手術で術後循環不全となった事例

解決日

 平成23年4月
内 容

 脊柱管狭窄症に対する脊椎固定手術において、術中及び術後の出血に対する適切な輸血等の対応を怠り、術後循環不全による急性心不全によって死亡に至った事案。
 医療機関の過失を前提とした損害賠償金の支払を内容とした和解により解決した。

陣痛促進剤投与中の監視を怠り新生児仮死となった事例

解決日

 平成22年10月
内 容

 陣痛促進剤であるアトニンを投与中、分娩監視を中断したために胎児心拍数の異常を把握できず、モニターによる監視再開後も遅発性一過性徐脈を看過し、子宮血流の改善や子宮内蘇生および帝王切開の準備をするなどの適切な措置を怠り、経膣分娩を継続したことで低酸素脳症による重症新生児仮死となった事案。
 病院側の過失があることを前提に、将来の介護費用等を含めた金銭を支払うことで提訴前に和解した。








糖尿病治療において血糖値を把握せずに網膜症を発症させた事例

解決日

 平成22年3月
内 容

 糖尿病治療における経過観察において、数年間採血をしないなど血糖値の状況を全く把握しないまま漫然と薬剤を処方し続けたことにより、網膜症を発症させた事案。
 患者及び医療機関の双方の過失割合を念頭においた訴訟上の和解により解決した。